抄録
大規模災害が発生した際,被害を最小限に食い止めるには,災害発生後の迅速かつ的確な情報収集・伝達が重要である.例えば,東日本大震災が発生した際には,速報性の高い情報の受発信が行われるという特徴を有するTwitterが多数の被災者に利用されたことが判明しており,Twitter利用者の約8割が情報収集に役立ったとの調査結果も報告されている.しかし,Twitterを使い慣れていない被災者が災害状況を的確に伝えることは難しく,Twitterを活用した情報収集も困難である.そこで本研究では,ユーザの位置情報に基づいてジオタグ(経緯度情報)や自治体別の災害報告用ハッシュタグ,及び住所を自動付与する災害情報投稿専用Twitterクライアントを構築する.また,現在地近隣の災害状況報告ツイートをマッピングして表示するアプリも構築する.