抄録
市民と行政が連携して様々なまちの課題の解決に取り組む市民参加型・市民協働型まちづくりに取り組む自治体が増加しており,その一環として,PCやスマートフォンのようなICT機器を活用した市民通報システムの導入事例も増えている.例えば千葉県千葉市では,まちの課題を投稿できるちばレポというアプリケーションの運用を2014年に開始し,現在は,ちばレポを発展する形でMy City Reportという市民協働投稿サービスの開発,運用も進められている.我々は,先行研究で開発したTwitterを利用した災害情報共有システムをベースとした道路通報システムを神奈川県平塚市と共同で開発し,2019年3月より平塚市の公式システム「みちれぽ」として運用を行っている.本稿では,Twitterを利用した道路通報システムみちれぽの機能や特徴の紹介と,サービス開始から約3年間の運用状況の報告を行う.