日本建築学会論文報告集
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鋼構造部材の耐力 (その 5)
加藤 勉秋山 宏
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1968 年 152 巻 p. 7-13,73

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抄録
前報に於てラーメン構造の荷重変形曲線の概形を得る為の方法について述べた。本文ではそれ等の結果をもととし^<(1)(2)(3)(4)>, 我国に於て最も重要な外力である地震力に対するラーメン構造の耐力を求める。前報迄の結果は地震に対する構造物の応答解析を行う際に必要な骨組の復元力特性を与える。この復元力特性を用いて, 地震時における骨組の変形応答を求め, その変形量が骨組固有の塑性変形能力を越えるならば骨組は地震を受けて崩壊するものと考える。なお, 応答解析にあたっては, 塑性変形によるエネルギー減衰(復元力特性により定まる)以外の減衰効果(粘性減衰等)は考慮しない。また, 地動としてはEL CENTRO (May, 1940)地震のNS成分の15秒間の加速度記録を用いた。
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© 1968 一般社団法人日本建築学会
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