日本建築学会論文報告集
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看護単位構成の再検討 : 病院の建築計画に関する研究
伊藤 誠浜田 知直宮下 武義
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1969 年 161 巻 p. 35-46,90

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抄録

看護度別の看護単位を想定した場合, 各単位の患者数は, 成人の一般患者のみについて言えば, 次のようになると考えられる。(1) ICUに該当する患者は, いくら多くても5%程度, 大部分はそれを下まわるのではなかろうか。なお, CCUの対象患者は, 特殊な病院を除けば, ほんの数名に過ぎないようである。(2) Self Care Unitの対象患者は20〜30%と見なしていい。(3) その中間の病状にある患者は全体の約半数前後である。(4) 現在の長期患者の中には, 急性疾患を主体とする総合病院に必ずしも適当ではないものも含まれているようではあるが, たとえば3か月以上の在院患者についてみると20%ほどになっている。その看護度は必ずしも軽いとは言えず, 疾患の種類からみると, リハビリテーションとのつながりが相当に必要であるように思われる。

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© 1969 一般社団法人日本建築学会
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