日本建築学会論文報告集
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都市防災計画のシステム化に関する研究 (II) : 防災システムのシミュレーション
堀内 三郎小林 正美
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1977 年 258 巻 p. 123-129

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抄録

この研究は, 既発表の論文「都市防災計画のシステム化に関する研究(I), 計画の評価に関する理論的考察」に引き続いて行ったものであり, 今回はそこで示した都市防災システムの各内容をモデル化し, ある計画のもとで人々の安全がどの程度確保されるかを予測できる, シミュレーションモデルを作成してみた。また, 論文1)において求めた, 地区の安全度(対象地区の人々が安全である確率)を表わす評価式(1)について, ここで行ったシミュレーションの結果をもとに, その実用式としての検証もあわせて行っている。安全度=平均延焼時間/平均延焼時間+平均避難時間…(1)さらには, 重回帰分析の方法により, シミュレーションで用いた各変数の安全度に与える影響も調べており, 具体的な防災対策となる, 防火帯による地区分割の効果についても論じている。

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© 1977 一般社団法人日本建築学会
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