日本建築学会論文報告集
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4 組合せ応力のもとに於ける無筋コンクリートの破壊に関する実験的研究 : 第3報
坪井 善勝末永 保美
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1960 年 64 巻 p. 25-36

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抄録
この研究はCombined Stressをうけた場合の鉄筋コンクリート部材の破壊法則を確め,かつ構造物設計への破壊論の適用を目的としている。試験は中空円筒型試験体に相互に直角の圧縮と引張を作用させた場合と軸圧縮とねじりを作用させた場合の二部門について行つている。実験資料は八面体応力理論によって解折され,一次式の直線関係で表わされた。これらの解折結果は圧縮と引張及び圧縮とねじりの試験ともよく一致している。猶圧縮とねじり試験に於て圧縮応力に対する垂直応力(σ)とせん断応力(τ)の相関々係は次式で表わされる。[numerical formula]これら実験結果は単純圧縮から単純ねじりの場合の二軸応力状態にのみ適用される。二軸及び三軸圧縮状態には適用出来ない。
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© 1960 一般社団法人日本建築学会
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