日本建築学会論文報告集
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3026 Air Samplerによる浮游塵濃度の測定 : 主として外気風速との関連についての考察(計画)
石堂 正三郎井上 昇
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1961 年 69.2 巻 p. 97-100

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抄録
以上二連式のAir Samplerを使用して室内外の浮游塵濃度を測定した結果、或いは風向、風速との関連性等について述べた。風との関連性以外のことはこれ迄報告した事実を更めて裏付けしている事で新たにつけ加える知見は少いが、これは労研式塵埃計と併列してAir Samplerによる測定の意義を認識きせたともいえる。この計器が自動的に継続的に浮游塵を捕集する簡便さは有利であるが測定した経験から二、三検討すべき点を記して御参考に供したい。(1)高濃度の場合に抵抗により流量が低下してくる。(2)濾紙の品質、均一性についての検討が必要である。(3)労研式塵埃計による塵埃数との対応については検討しているが二つの計器の性能の差という問題もあり簡単ではない様に考える。(4)労研式塵埃計により得られる様な比較的僅少な差違、例えば室内の上下分布の差といつたもの等は明らかにしにくい様である。
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© 1961 一般社団法人日本建築学会
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