抄録
冷房時の吹出温度差⊿tの決定に於て、⊿tを大にすれば風量は⊿tに反比例して減るからダクトは小型となり、同時に送風機の動力費が小となる。しかし⊿tを大にすれば空気冷却コイルの出口空気の温度はより低くなるので、それだけ冷凍機の蒸発温度t_Eを低くしなければならない。この時冷凍機の所要動力費はt_Eを低くする程大になる。これらの相関関係を経済収支の面より検討し、最も有利な⊿tを決定すべき一般式を導き、これより現状に適応する実用的グラフを作成、その使用方法を示す。