1938 年 11 巻 p. 24-30
本研究は、著者が豫て小學校教室の自然換氣機構の1策として實驗的にその性能を試驗して効果あるを認め、大阪市小學校舎の實施矩計に適用しつゝあるHopper通氣法の氣流徑路が、室の梁間距離の相異によつて如何に變化するか、又その効果は如何、其他Hopper開角度の相異が之に及ぼす影響等につき、更に定性的知見を補ふ必要に迫られ、曩に報告した氣流實驗と同様方法によつて實驗的吟味を行ひ、結果として梁間距離の相當大なる場合にも横斷換氣法に之を適用して効果のあるべきことを衛生學的に批判したものである。