建築學會論文集
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抛物線形斷面を持つオーディトリアム床の可視限度
船越 義房
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1938 年 9 巻 p. 290-299

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抄録

オーデイトリアムの床斷面を作圖の簡單な抛物線形とした場合に、其の曲線上の如何なる點の座席迄が視焦點に對する視線を前席の觀客に依つて妨げられないかを明らかにしたのが本論文であつて、先づ第1節に於ては床斷面が1つの抛物線から成る場合を論じ、第2節に於ては床斷面の最前部が水平な直線であつて、之に續く部分が抛物線となつてゐる場合を論じたが、何れの場合に於ても抛物線定數及び他の基本條件と可視限度との關係を曲線追跡を利用して定めたもので、最後に之を利用する場合の設計の順序が示してある。 之に依つてオーデイトリアムの基本條件と共に奥行が與へられれば、全座席が可視となる様な抛物線の形を求める事が出來、且つ其の最後端に於ける床の傾斜を求めて之を法規の制限と比較することが出來る様にしたものである。

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© 1938 一般社団法人日本建築学会
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