国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科日本語教育実践領域実習報告論文集
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学習者に発話機会を多く与えるために-明確化要求の観点から-
安斎 佑理
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2013 年 4 巻 p. 48-64

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抄録
本稿は,筆者が行った教育実習を振り返り,筆者の授業の問題点を把握し,授業の改善策を探るものである。冬実習が終わった時点で,筆者は学習者とのインターアクションにおいて,教師からの一方的な発話の多さが課題だと認識した。春実習ではその問題点の改善に努めたものの,問題点の分析と解決策の不十分さから,課題解決には至らなかった。改めて問題点に関連する先行研究にあたったところ,筆者の課題解決には学習者の発話機会を作る方法として明確化要求が1つの有効な方法だとわかった。明確化要求の観点から春実習でのインターアクションを分析した結果,学習者の発話機会を生むためには「教師の意識」と具体的な「明確化要求の方法」に注意する必要があることがわかった。
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© 2013 国際教養大学専門職大学院 グローバル・コミュニケーション実践研究科 日本語教育実践領域

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