2016 年 7 巻 p. 142-169
秋学期の教育実習を通して,筆者は「教師主導型のフィードバックを与えている」ことに気がついた。そこで,冬学期の教育実習では,その課題を克服すべく取り組んだ。その結果,教師主導型のフィードバックは少なくなったものの,「学習者間インターアクションを促していない」という新たな課題が生じた。そこで,春学期の教育実習では,この課題を克服すべく,協同学習の要素を取り入れたグループワークを中心とした授業を行い,その検証を行った。検証の結果,筆者の介入度の高さが学習者間インターアクションを減少させていることが明らかになった。今後の改善策として,学習者に適切な役割を与えることで筆者の介入度を下げ,学習者間インターアクションが活発に起こる授業運営を目指したい。