抄録
横ずれ断層による河川変形は、断層運動を推定するための重要な証拠とされており、河川の断層運動に対する反応についての研究が必要とされている。この度、明らかな横ずれ変位で知られるカリフォルニア州南部のサン·アンドレアス断層を横切る河川の平面形·縦断形の現地計測を行ったが、これらの河川の多くは、活発な横ずれ断層運動を反映して、断層の縦ずれ横ずれ比が河床勾配より小さいタイプAの変形を受けていると考えられた。また、半乾燥地域の間欠河川のため、河川プロセスによる流路の適応もあまり進んでおらず、縦断形にも変形が残ることが普通であった。滑らかな縦断形を持つ河川は、断層変位を受けていない新しいガリーか、古い屈曲谷の中に新しい流路が発達したものであった。