日本地理学会発表要旨集
2007年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 508
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1742年の利根川水害と河川環境変動
*橋本 直子
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抄録

 関東平野最大の河川である利根川は、歴史時代以降も西部から東部へと河道を移してきた。特に過去500年前、古河・関宿周辺における16世紀から17世紀前半の約100年間の河道変遷は、常陸川水系と一本化するための人工改変を伴う複雑なものだった。河道の変遷時期は、いまだ諸説があり結論をみていない。
 利根川は上流部においても河道変遷を繰り返してきた。特に酒巻・瀬戸井狭窄部以北、福川が利根川に合流する地点に設けられた中条堤は、利根川の治水の要所である。
 本報告は、1742年利根川に発生した「寛保の洪水」を事例に、利根川・荒川水系の河道変遷を考察する。
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© 2007 公益社団法人 日本地理学会
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