日本地理学会発表要旨集
2013年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 716
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発表要旨
南湖公園における「休閑」活動とその特性
中国長春フィールド調査報告(7)
*石田 曜
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抄録
近年中国では、「休閑」という言葉が様々な場面で用いられる。中国の「休閑」研究は2000年前後から盛んになり、2007年の第十期全国人民代表大会第五次会議で「休閑」問題が報告されたことにより一層の盛り上がりをみせている。その定義は論者によって異なるが、多くは「Leisure」を訳語として当てる。「休閑」は広義には余暇における活動や行為、心理状態を指し、狭義には自身の心理に効果的に働くことを指すとされる1)。しかし、その概念や活動は古代から存在し、茶館やストリート、寺廟などの空間で人々の生活と密着して発展してきた。そのため、中国独自の背景を考慮する必要があると考えられる。以上から、まず現代中国における人々の「休閑」の実態について聞き取り調査を行った。その結果について、本発表では特に年齢別の「休閑」活動に着目して分析を試みたい。
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© 2013 公益社団法人 日本地理学会
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