日本地理学会発表要旨集
2013年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P080
会議情報

発表要旨
埼玉県熊谷市で発生するヒートアイランドの時空間的特徴
*重田 祥範渡来 靖中川 清隆
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

 埼玉県熊谷市およびその周辺地域を対象として,定点型観測による長期的な地上気温の測定を東西約8km,南北10kmの範囲で連続的におこなった.熊谷市内に計6地点の測定点を設け,公園のポールを利用して測定器を設置した.観測期間は2011年9月10日~2012年12月31日(現在も継続中)である. 観測の結果,熊谷市で発生するヒートアイランドは東西方向に分布しており,都市部と郊外の気温差は年平均で約3℃(最大7℃)であった.なお,ヒートアイランド現象の中心はJR熊谷駅北口付近の繁華街に位置していた.また,都市部と郊外の気温差が最大となる時間帯は19~24時頃であり,夜間に顕著であった.一方で,ヒートアイランドは年間を通して発生と熊谷地方気象台で観測された風速の相関分析をそれぞれ試みた.その結果,両者のあいだにはほとんど相関が認められなかった.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top