抄録
我々の国土・地域社会は、自然災害、地球温暖化などの気象変動、エネルギー資源の枯渇など様々な脅威にさらされている。人口減少の局面を迎えたわが国においては、今後は、レジリエンス、すなわち「しなやかに立ち直れる強さ」を備えた国土や地域を構築していくことが重要である。そのためには、その土地や生活者が持つ潜在力や復元力を活かすとともに、ダメージをしなやかに受け止め、すみやかに復興することのできる国土構造や地域社会をもつことが求められる。本シンポジウムでは、地理空間情報を活用して地域力を分析する技術と、それに基づくレジリエントな国土や地域の構築に向けた計画のあり方について、事例紹介を交えてディスカッションする。