抄録
現在多くの人がコミュニケーションツールとしてスマートフォンやPCを所有しており,参加型GISとして災害・福祉・地域安全など様々な分野に応用されている.また,地域コミュニティへの情報発信のために各自治体でアプリやWebサイトの運営が行われているが,これらはリアルタイムでの情報取得やその発信・共有・公開に関して運営コストの問題でまだ進んでいないところが多い.特に地域の見守りのための情報はリアルタイムに発信,共有できることが好ましい.そこで,地域の見守りのための情報を収集,配信するために筆者らは,近年注目を集めているIoT技術とWebサービスのマッシュアップを用いて,遠隔地にあるモノの動きを見守るシステムを開発した.
前の研究[野中直樹(2017)"Google スプレッドシートを用いたセンシングデータのクラウド収集と可視化手法の提案." 2017 年度日本地理学会春季学術大会]では収集したデータの表現方法を示した.今回は取得データの・通信方法と共有について,「地域の見守り」事例として報告したい.