洪水浸水想定区域に立地する老人福祉施設における洪水リスクの評価

延岡市北川地区と南富良野町幾寅地区を事例として

抄録

わが国では高齢化（75歳以上の後期高齢者は13.3％）が進み、高齢者への福祉サービスを提供する老人福祉施設の建設も急激に進んでいる。農地を転用（農転）することで比較的簡単に広い土地が確保できる反面、低平地の農地は洪水時に遊水地の機能も果たす「浸水想定区域」に立地することから、洪水リスクが極めて高い場所である。本研究では、2つの地域を対象に、洪水浸水想定区域に立地する老人福祉施設における洪水リスクの評価を実施した。