日本地理学会発表要旨集
2019年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 304
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発表要旨
高校地理における地域分析と政策立案
*河合 豊明河原 佳音
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抄録

2018年告示の新学習指導要領によって必履修科目として新たに設置される「地理総合」て゛は,「ESD・国際理解」と並んて゛「地図・GIS」「防災・地域調査」か゛学習の柱と して設定されている。高校て゛の授業にGISを導入することに関しては,インターネットやコンヒ゜ュータといったICT環境整備の点て゛様々な障壁か゛これまて゛に数多く指摘されて いる(谷・斎藤,2019なと゛)。障壁の払拭はまた゛途上段階て゛あるか゛,「地理総合」の開設か゛決定してから地理教育のセッションて゛は,高校授業の中て゛GISをいかに活用するかに議論か゛集中している。一方て゛,高校生ホ゜スターセッションのフ゛ースを見れは゛数多くの高校生か゛GISを活用し,各々か゛暮らす地域を分析し,地域政策の提言になりうる発表を繰り広け゛ている。つまり,ICT環境か゛既に整備されている学校て゛は数多くの授業実践か゛行われ,熱心な高校生による取り組みか゛次々と生まれているということて゛ある。そこて゛本発表て゛は,高校て゛実施している地域分析・地域政策の提言に関する授業を踏まえ,と゛のような形て゛高校生と学校,そして地域住民や行政と関わることか゛て゛きるかを検討する。本報告て゛は,授業実践とその後の生徒による活動の一例を取り上け゛,実際に高校生か゛と゛のような視点て゛地域を分析するか,またと゛のような政策を立案するかを報告する。高校地理は課題解決型学習としての位置付けか゛求められているか゛,GISを用いることて゛地域の課題を発見することか゛容易となっている。また地理総合の開設に伴って,高校て゛の学習を社会に還元することか゛求められていくて゛あろう。そのためにも,学校教育を学校内て゛完結してしまうのて゛はなく,生徒と学校,地域住民,行政か゛いかに連携し関わっていくことか゛求められる。

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