主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2020年度日本地理学会春季学術大会
開催日: 2020/03/27 - 2020/03/29
本研究は,都市近郊の農村地域固有の土地利用に見合った柔軟な開発許可制度を展開している兵庫県の特別指定区域制度を事例に,制度の拡充や見直しの背景を分析考察し,都市近郊農村地域における適正な地域活性のあり方を分析考察した。調査結果は,兵庫県の特別指定区域制度を活用している13自治体の区域指定の状況と開発許可や建築許可の現状から,市街化調整区域における地域活性の現状を把握したところ,地縁者をベースに居住地域を設定していることがわかった。それに対応して,建築許可件数も,地縁者居住が増加していることが明らかになった。