日本地理学会発表要旨集
2021年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 303
会議情報

発表要旨
関東地方における晴天日の日最高/日最低気温出現時刻の特徴
*谷内 浩平渡来 靖
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究では,関東地方における気象庁76地点全てにおいて晴天日を年間で抽出し,過去10年間の気温日変化について調査を行った.全てにおいて晴天日の場合,日最高気温出現時刻において太陽南中経過時間から平均で何時間頃に発生していたのか調査を行った.その結果,関東地方全76地点における晴天日数は,関東平野北西内陸部を中心に1500日以上の晴天日を観測した.次に,関東地方で日最高気温出現時刻が遅い地域の下妻,鹿沼,さいたまと最早地域の鴨川における太陽時の日最高気温・最低気温出現時刻の散布図について晴天静穏日の風と区分して調査を行った.その結果,鴨川は晴天静穏日でも南中後1時間頃とこの地域は南中後3時間頃を観測するのは困難だった.他3地点では,南中後3時間頃を占めているが誤差の範囲内で鹿沼が関東地方で最遅地点だったことが調査で分かった.

したがって,関東地方における晴天日の場合,日最高気温の発生が最遅地域は鹿沼,最早地点は鴨川だった.

著者関連情報
© 2021 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top