日本地理学会発表要旨集
2023年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P057
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ネパール・ラムジュン郡における岩盤地すべりの現地調査
*佐藤 浩八木 浩司宇佐見 星弥
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キーワード: 干渉SAR, 岩盤地すべり
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抄録

2022年11月11日にクディ川右岸・Probi村付近(84°19'51″E, 28°20'16″N)とマルシャンディ川右岸・Sarin村(84°21'33″E, 28°15'18″N)の岩盤地すべりの現地を調査した。地質は変堆積岩である。これらの場所は,PALSAR-2データ(パス158,フレーム560; 観測期間: 2017年10月19日から2019年12月26日)を使った先行研究による干渉SAR解析で,地すべり性地表変動が分かっている場所である。クディ川右岸では,粘土化した層厚20cmのすべり面を見出すとともに,地層の走向,傾斜の計測から移動体が右回転しながら長年にわたって変動していることがわかった。マルシャンディ川右岸では,変動によって店舗の店先に亀裂が入っているほか,家屋が傾いていることが聞き取りと観察で確認された。

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