日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: P039
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千葉県印旛沼の水環境と流入河川が及ぼす影響
*平本 行弘小寺 浩二
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抄録

印旛沼は、日本でも富栄養化が進んでいる湖沼としてしばしば研究対象として取り上げられているが、そのほとんどは湖沼内での調査・研究によるものとなっており、印旛沼内への流入河川を対象とした研究は少ない。1960年代からみられた流域人口の急激な増加がもたらした生活排水による水質汚濁が要因とされ、1982年以降は下水道並びに合併浄化槽等の普及により、水質は改善されてきてはいるが、それは湖沼水質保全特別措置法の改善目標値をクリアしているのみで、生活環境の保全に関する湖沼の環境基準値を大きく超えている結果となっている。本研究は、流入河川との水質の相関関係を確認し、2022年6月~2023年6月までの13ヶ月に実施した湖沼内を含めた流入河川31地点における最新の現地調査の結果として、水質データの整理を行い、考察することを目的とする。

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