日本地理学会発表要旨集
2024年日本地理学会春季学術大会
セッションID: S609
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高精細多層地表情報の活用による防災減災の実現に向けて
*内山 庄一郎
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抄録

近年、高分解能な地理空間情報へのアクセスが容易になってきた。これらはドローンによって取得でき、災害対応の分野でも活用されつつある。行けない、見えない、わからないといった危険の伴う災害初動の局面で、ドローンによる地理空間情報の取得と活用が期待されている。一方で、ドローンによって取得された地理空間情報に類する情報は、これまでの災害初動の業務プロセスにはなかった、新たなツールとなっている。このため、既存の業務プロセスの単純な置き換えを検討するだけでは、導入できない、うまく使えない、効果が分からないといった問題も同時に生じている。この問題の解決には、ドローンによる情報取得のための飛行計画の具体化と、地理空間情報、中でも空間的・時間的に高解像度な高精細多層地表情報(High-definition Multilayered Earth Surface Data, HiMESD)の理解・分析・解釈という二つの論点を解決していく必要がある。

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