沖縄・伊平屋島のサンゴ礁で、2023年から,UAVおよび潜水による調査を実施してきた.調査2年目にあたる2024年に世界規模の海水温上昇による造礁サンゴの白化現象が発生した.伊平屋島でも白化現象が確認された.そこで,前年と同一地点(伊平屋島北西部サンゴ礁の礁池内),同一の方法で調査を実施した.これまでの造礁サンゴ群集の調査は,潜水による調査が中心であった.白化現象に関する調査も同様である.それに対して、発表者らの調査では,潜水による水中調査に加え,UAVによる空中からの画像撮影を同時に実施することで,空間構造を把握することが可能となった.今後,UAVと潜水を併用したモニタリング調査を継続的に実施していくことにより,サンゴ礁保全上、重要なデータの蓄積がかのうになるものと考える.サンゴ礁モニタリングにおけるUAVおよび潜水を併用は極めて有効な調査方法となる.