アジア教育
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特別寄稿
改革開放以降中国の初等中等学校における道徳教育課程の発展
檀 伝宝
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2020 年 14 巻 p. 1-8

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抄録

 本論文では文献研究をもとに、改革開放以降中国の初等中等学校における道徳教育課程発展の歴史を大きく3つの重要な発展段階に分けた。1.回復と初歩の改革の時期(1977-2000年)、2.突破(訳注:第一段階からの脱却)と全体的な改革の時期(2001-2015年)、3.これまでの改革を見直し経験を発展させる時期(2016年以降)である。

 中国の初等中等学校における道徳教育課程の40数年の発展にはとても大きな変化、そして一定の連続性が見られた。歴史を回顧するうえで本論文では中国の初等中等学校における道徳教育課程の発展とその特徴・問題・今後の挑戦に対して具体的な分析を行った。本論文では、21世紀の中国はすでに「新しい時代」に入ったものと理解している。道徳教育課程がこの「新しい時代」に対していかなる答えを出すことができるのか、そのことがすでに現在の中国教育が臨む最も重大な挑戦の一つとなっている。

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