2017 年 9 巻 3 号 p. 163-166
補綴臨床基礎実習は,診療参加型臨床実習の充実を図る上で重要である.各大学における補綴臨床基礎実習の担当教員を対象として,同実習の現状と問題点についての意見交換(ワークショップ)がすでに企画,報告されてきた.しかし,各大学における同実習の具体的な内容について,各大学の指導教員自身による確認と情報交換を希望する意見が少なくなかった.
今回,公益社団法人日本補綴歯科学会第124回学術大会(大宮)において,各大学に対して事前に参加を依頼し,歯科補綴学の基礎実習書の展示とともに,基礎実習改善のための情報交換会を企画・実施した.
アンケートの結果から,教員の数と質,コマ数,評価のあり方,実習内容など,基礎実習における問題点がいくつか提示された.また,基礎実習改善へ向けて,導入を検討した項目についても種々の記載がみられ,本企画による効果は少なからずみられたと推察される.ただし,回答数自体は極めて少なく,今後,同様な情報交換を行う場合は,運営の方法や情報の整理に努める必要があると思われた.