日本補綴歯科学会誌
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最新号
令和2年4月
選択された号の論文の19件中1~19を表示しています
巻頭言
訂正とお詫び
依頼論文
◆企画:第128 回学術大会/研究教育セミナー 「歯科補綴学研究の出口戦略」
  • 二川 浩樹, 田地 豪
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 111-119
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

     義歯の汚れ,デンチャープラークは義歯表面に形成される微生物バイオフィルムで,その形成には,①口腔内の微生物同士の相互作用,②修復物などの成分や表面の性質,③生体成分の3者の相互作用がかかわっている.歯科補綴学教室でこのような微生物の研究をする一方,臨床では,障がい者施設で治療に携わっていた.先天的な障がいのある患者の場合,治療してもセルフコントロールが出来ないため口腔内状態は悪化していった.このような患者のためにバイオフィルムの形成に関わる因子を利用して,逆にバイオフィルムの制御を行うことを考え,その結果,産学連携研究として発展することができた.その研究の一端をご紹介できればと考えている.

     ①菌の利用 口腔内にはオーラルフローラと呼ばれる常在微生物叢が存在している.腸内細菌叢と同様に,その中に乳酸菌を含んでいるため,プロバイオティクスを口腔に応用する研究を行ってきた.特に,ミュータンス菌,歯周病菌,カンジダ菌に対して高い抗菌性を示すラクトバチルス・ラムノーザス(L8020乳酸菌)を用いた研究について紹介する.

     ②材料表面の利用 歯の表面やインプラントなどに抗菌性を付加できるようにするため,手指・粘膜などの消毒に用いられる消毒薬とシラン系の固定化部分を持つ固定化ができる抗菌剤Etak を合成した.このEtakは,吹き付けたり浸漬するだけで,今まで抗菌性を持っていなかったものを簡単に抗菌加工できるというものである.このEtakには抗ウイルス効果もあり,現在は,色々な用途で活用されている.

     障がい者の口腔ケアのためにスタートした研究であるが,超高齢社会の中で口腔の健康のためにL8020やEtakなどが活用されると嬉しいと考えている.

◆企画:第128 回学術大会/シンポジウム3 「認知症の現状,補綴歯科治療と今後の研究展開」
  • 佐々木 啓一, 笛木 賢治
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 120-121
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり
  • 眞鍋 雄太
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 122-128
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

     認知症患者の数,推計462万人.何れの国も経験したことがない超高齢社会を生きる日本.Alzheimer病に限ってすら根本治療が存在しない現状において,医療者がなすべきことは一層の疾患啓発と先制的予防介入であろう.認知症施策推進総合戦略「新オレンジプラン」では,こうした取り組みが国策として希求されており,認知症疾患への予防から治療まで,関係各診療科で調査および研究が行われている.こうした中にあって,多くの示唆に富む報告が口腔領域よりなされているが,コンセンサスの得られた共通の知見と成り得ていない.何故こうした事象が生じるのだろうか.本稿では「共通言語」をキーワードにその理由を考え,課題解決への方法を考えてみたい.

  • 上田 貴之, 釘宮 嘉浩, 堀部 耕広
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 129-134
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

     高齢者の口腔機能が低下した様子を示す用語として,オーラルフレイルと口腔機能低下症が現在広く用いられている.オーラルフレイルは,口腔機能が低下している状態を表しているのに対して,口腔機能低下症は疾患名である.これらの用語が示すような口腔機能の低下は、認知症の発症および認知機能の低下と関連すると報告されている.認知症の治療方法は未だ確立されていないことから,認知症の前駆状態である軽度認知障害の状態から口腔機能を維持向上させることが重要であると考えられている.本稿では,認知機能と口腔機能との関連について,当講座の研究成果を含めて,近年の報告を紹介したい.

  • 木本 克彦
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 135-143
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

     日本のみならず世界的にも認知症患者が増加する現代において,認知症に対してはその治療よりもむしろ日常生活における予防の重要性が訴えられている.認知症の予防としては,適度な運動や食事療法など生活習慣の改善をはじめとしたさまざまな予防法が紹介されており,咀嚼もそのひとつとして期待されている.咀嚼と認知症・認知機能との関連性については,これまでの研究レビューから支持する報告が多いものの,その根底にあるメカニズムは解明されていない.今後,よりメカニズムを理解するには,医科歯科連携の研究体制をベースに包括的な調査・研究を展開していく必要性があり,神経画像研究の進歩はそれに大きく寄与する可能性がある.

◆企画:口腔機能低下症
  • 佐藤 裕二, 北川 昇, 七田 俊晴
    原稿種別: 依頼論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 144-149
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    目的:咀嚼機能検査を含めて,口腔機能低下症の7 項目の検査と管理を解説し,その効率的な実施のための取り組みを紹介した.

    導入の経過:2016年4月に「有床義歯咀嚼機能検査」として医療保険に導入され,2018年4月からは咀嚼能力検査単独でも実施可能となり,咬合圧検査も追加された.「口腔機能低下症」の検査と管理は2018年4月に保険導入された.

    検査の普及状況:有床義歯咀嚼機能検査は導入後3年以上を経過しても適応症例の1%未満しか実施されていない.口腔機能低下症検査の実施も,時間が掛かるなどの理由で,非常に限定的であった.

    効果的な実施のために:有床義歯咀嚼機能検査の基準値の設定などが必要であろう.口腔機能低下症に関しては,検査実施順序の設定,患者説明用紙の使用,保険ルール改定などが必要であろう.これらの検査を活用して,広く国民の口腔の健康に貢献することがわれわれの責務である.

原著論文
  • 土橋 佑基, 山本 勝己, 横上 智, 佐藤 絢子, 一志 恒太, 佐藤 博信
    原稿種別: 研究論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 150-157
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    目的:陽極酸化処理したチタン製カスタムアバットメントが上部構造に用いる高透光性ジルコニアの色調にどのような影響を与えるか検討することである.

    方法:直径10 mm,高さ10 mmの円柱形状のチタン合金を用いて無処理(gray)と陽極酸化処理(gold およびpink)の3種類の試料を実験群として製作した.対照群としてレジン試料を製作した.厚さ0.5 mmの高透光性ジルコニアを試料とし,セメントペーストにはユニバーサル色とオペーク色の2種類を用いた.アバットメントとジルコニアにペーストを介在させ非接触型歯科用分光光度計を用い測色試験(L*, a*, b* 値)を行い,これらの値から対照群との色差(ΔE)を算出した.

    結果:ユニバーサル色を用いた時の色差(ΔE)は11.61,オペーク色で5.81 を示し,セメント間で有意差(P<0.05)を認めた.オペーク色の色差(ΔE)はピンク色のチタン試料を用いると4.21と最小値を示した.一方で,オペーク色を用いた場合の色調(色相・彩度)の指標であるa* 値はゴールド色で-0.66(緑傾向)を示すなど多様な変化を認めた.

    結論:これらの結果より,陽極酸化処理のチタン製アバットメントとオペーク色のセメント使用が高透光性ジルコニアの色調の変化を小さくする可能性が示唆された.また,研究結果のa* 値の変動からアバットメントの色は高透光性ジルコニアの色調に影響を及ぼす可能性があり,ステイン等の色調調整の必要があると思われた.

  • 道振 義貴
    原稿種別: 研究論文
    2020 年 12 巻 2 号 p. 158-167
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    目的:本研究の目的は,新義歯製作時におけるゴシックアーチ(以下GoA)とタッピングポイント(以下TP)記録を定量的ならびに形態的に評価し,新義歯の調整回数とともに統計的に分析し,その関連について検討することである.

    方法:タッピングを併用したGoA描記法によって得られた34の描記記録について,定量的にはアペックス(以下Ap)とTP間距離,前方・側方運動の各線分の長さと角度の計測を行って評価し,形態的にはGoAスコア法により図形の乱れの程度を評価した.さらにAp/TP間距離によって4つの群に分類し,TP収束の有無や義歯調整回数とともに統計的に分析した.

    結果:①A群(0–0.8 mm)32.4%(11名),B群(0.9–1.6 mm)35.3%(12名),C群(1.7–mm)23.5%(8名),D群(TPのみ)8.8%(3名)で,A群でApとTPが一致したものは11名中4名で,全体の11.8%であった.②前方運動量と側方運動量では,各群にいずれも有意差はなかった.③Apからの左右側方運動路のなす展開角は,各群間での有意差はなかった.④Ap/TP間距離が大きくなるにつれてTPからの左右側方運動路のなす展開角は大きくなっていた.⑤Ap/TP間距離が大きくなるにつれてGoAスコアは大きくなっていた.⑥TPの収束は34症例中19症例が収束し,15症例が収束しなかった.TPが収束していた症例に比べ収束しなかった症例はAp/TP間距離とGoAスコアが有意に大きかった.⑦新義歯の調整回数は,B群とA群およびB群とC群との間で有意差が認められた.⑧新義歯の調整回数とTPの収束の有無には関連性がなかった.

    結論:GoAおよびTPの記録に対し,定量的および形態的評価を行い,義歯調整回数やTPの収束度との関連性について評価した.Ap/TP間距離が大きくなった場合でもApからの運動距離と側方運動展開角には大きな差がなく,顎関節本来の可動性には差がないことが示唆された.しかし,TPからは中間運動領域で行われており,展開角が有意に増大した.Ap/TP間距離が大きくなるほどGoAスコアが有意に大きくなり,TPが収束しなくなることから,TPが前方位であるほど描記障害を生じやすく,機能の制限が生じている可能性が示唆された.また,Ap/TP間距離が0.9–1.6 mmのB群で義歯調整の回数が増加していた.本法により義歯調整回数は平均2.1±2.0回と比較的少なくすることができた.したがって,咬合採得位としての適正なTPを診断するために,TP法を併用したGoA描記法を行うことは臨床的に有意義であると考えられた.

専門医症例報告
  • 三浦 賞子
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 168-171
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:歯肉病変の精査目的で来院した63歳女性.下顎左側大臼歯の全部金属冠頰側歯肉に発赤,腫脹,圧痛を認めた.歯周組織検査,エックス線検査,病理組織検査およびパッチテストの結果,金属アレルギーが強く疑われる口腔扁平苔癬と診断した.

    口腔内の被疑金属を同定し,全部金属冠を除去しプロビジョナルレストレーションに置換したところアレルギー症状が改善したため,モノリシックジルコニアにて最終補綴を行った.

    考察:補綴治療終了後,歯周組織状態,咬合状態は良好であり,アレルギー症状は軽快し良好な経過を得ている.

    結論:金属アレルギーによる口腔扁平苔癬に対し,モノリシックジルコニアによる除去置換療法が奏功した.

  • 武下 肇
    2020 年 12 巻 2 号 p. 172-175
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は74歳男性,上下顎全部床義歯の不調による咀嚼困難を主訴に来院した.咬合可能な個人トレーを用いて閉口印象を行い,上下顎全部床義歯を製作したが,下顎前歯部床下粘膜の疼痛が続いたため,ダイナミック印象を行い,間接法にてリラインを行い,義歯を完成した.

    考察:下顎前歯部に過圧が認められた原因としては,閉口印象時の患者の咬合力が適切でなかった可能性や,トレーの偏位により前歯部に過度な印象圧が加わりやすい状態であったことが考えられる.

    結論:最終印象時に生じた過圧を,ダイナミック印象を行うことによって補正し,最終的に患者の満足ならびに咀嚼機能の回復を達成した.

  • 新部 邦透
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 176-179
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は59歳男性.義歯の不安定,咀嚼困難・審美不良を主訴に紹介受診した.全顎的な咬耗による咬合高径の低下,それに起因する上下顎部分床義歯の不安定と下顎前歯の審美障害を認めた.咬合挙上後,上顎の部分床義歯を固定性補綴装置に置き換えることでアンテリアガイダンスを強固にし,生理的咬合を安定させることで,全顎的な改善を図った.

    考察:上顎の部分床義歯が固定性補綴装置に置き換わったことで,下顎前方運動時の咬合が安定し,患者の満足を得ることができた.

    結論:咬耗の原因を正しく診断し予後を踏まえた治療を行うことで,補綴治療後の長期的な安定を得ることができたと考えられる.

  • 皆木 祥伴
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 180-183
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は39歳の男性,2010年に舌癌再発の診断のもと舌亜全摘,右側頸部郭清術,前腕皮弁再建術を施行.舌運動障害による構音障害,嚥下障害が主訴であった.舌運動機能に則した舌接触補助床および下顎義歯研磨面形態の製作を行い構音機能,嚥下機能の改善を図った.

    考察:舌運動に則した舌接触補助床および下顎義歯の装着,使用により,発話明瞭度,主観的な構音機能および嚥下機能,嚥下姿勢に改善を認めた.

    結論:広範囲な舌切除に起因する舌の機能低下症例に対し,舌接触補助床の適用と下顎義歯床の拡大による口腔容積の調整は,構音機能,嚥下機能の改善に有効であった.

  • 野川 敏史
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 184-187
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:76歳女性.食事と会話時の義歯の脱離を主訴に来院した.全身疾患としてシェーグレン症候群があり,重度口腔乾燥を認めた.上下顎の治療用全部床義歯を用いて義歯形態と咬合平面の修正を行い,上顎レジン床全部床義歯および下顎コーヌステレスコープ義歯を新製した.

    考察:本症例では,義歯粘膜面の適合を図り,適切な研磨面形態と咬合接触を付与することで機能時の義歯の安定を図った.また,口腔乾燥に対して,口腔保湿剤の使用推奨が患者の十分な満足を得ることにつながったと考える.

    結論:重度口腔乾燥を呈する患者に対し,適切な義歯形態の付与と口腔乾燥への対応により,口腔機能の改善と十分な満足を得ることができた.

  • 坂本 隼一
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 188-191
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:患者は,68歳男性で,外科的再建術を伴う下顎歯肉癌切除後の咀嚼困難,審美不良を主訴に来院した.多数歯欠損,外科的再建術に伴う顎運動制限および下顎の顕著な右側方偏位が認められた.治療用義歯を用いて最終補綴の設計を決定した後,全顎的に補綴治療を行った.

    考察:治療用義歯を用いた口腔機能動態およびその経時的変化の観察が,最終補綴の高い満足度および良好な予後に繋がったと考える.

    結論:外科的再建術を伴う下顎歯肉癌切除術を行った患者に対し,治療用義歯を用いて最終補綴の設計を決定した後に,全顎的補綴治療を行うことで良好な経過を得ることができた.

  • 岡田 和隆
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 192-195
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:52歳の男性.咀嚼困難を主訴に当院口腔外科より下顎義歯の製作を依頼された.化骨性線維腫により下顎骨区域切除術および遊離腓骨皮弁による下顎骨再建術を施行されていた.補綴前処置として顎堤形成術を施行し,暫間義歯を調整し,創部の安定を確認した後にテレスコープ義歯を装着した.

    考察:本症例は下顎義歯に加わる機能力が大きいと考えられ,下顎の支持性を確保する必要があると考えた.また,顎堤形成術により皮弁の可動性・被圧縮性を改善できたことも義歯の維持や安定の要因になりえたと考えられる.

    結論:リジッドサポートの概念を適用することで,下顎顎義歯に良好な経過を得ることができた.

  • 久本 芽璃
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 196-199
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:81歳女性.義歯が外れてしまうため詩吟がうまくできない,食事ができないという主訴で来院した.上顎残存歯の挺出による咬合平面の不整,ならびに上下顎義歯の不適合が認められた.治療用義歯を用いて義歯の維持と安定を確認後,上顎はコーヌステレスコープ義歯,下顎はレジン床全部床義歯を製作した.

    考察:治療用義歯により義歯床形態や下顎位を修正,確認し,機能的に問題がないことを確認した後に最終補綴装置へ移行したことで,発話障害や咀嚼障害を改善できたと考えられる.

    結論:顎堤が高度に吸収している症例に対して治療用義歯を用いることで最終義歯の治療効果を高めることが示された.

  • 原田 亮
    原稿種別: 症例報告
    2020 年 12 巻 2 号 p. 200-203
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/05/02
    ジャーナル 認証あり

    症例の概要:79歳女性.患者は歯の欠損による審美不良および咀嚼困難を主訴に来科した.初診時,咬合支持はすべて失われており,それに伴う咬合高径の低下が認められた.そこで治療用義歯を用いて咬合挙上を行った後,歯冠補綴装置および部分床義歯による補綴処置を行った.

    考察:本症例では,治療用義歯とプロビジョナルレストレーションを用いて適切な顎位を獲得した後、フェイスボウレコードおよびチェックバイトを採得し,咬合器にて得られた形態を最終補綴装置に再現し適切な咀嚼機能を得た.

    結論:咬合支持喪失および咬合高径の低下に対し歯冠補綴処置および部分床義歯の装着により適切な咬合高径を付与したことで,良好な結果を得た.

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