抄録
入浴介助を必要としている利用者に対して、自立入浴を目標とした、入浴介助を行った。対象は、下肢の筋力低下により単独歩行に不安を持つ、78歳の男性、介護度は1である。まずコミュニケーションを十分に取り、歩行時の不安を和らげる事から始め、風呂場までの約15mを、5m間隔で休憩しながら歩行介助する。衣服の着脱は、自立動作で上着を脱ぎ、ズボンは職員の介助で脱ぐ。入浴時は声掛け等のコミュニケーションを取り、リラックスして頂き、帰りも同じく歩行介助を行う。これらを続けた結果、全介助だった入浴が、部分介助で十分行えるようになった。また、バーサルインデックス評価値が、「入浴」と「整容」で自立度がアップし、合計点数も10から20に増加した。