昭和病院雑誌
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ステロイドパルス療法にて軽快した非特異的間質性肺炎(NSIP)の1例
朝長 健太櫻井 康雅矢寺 和博川波 敏則西田 千夏山崎 啓中村 武博吉井 千春城戸 優光佐多 竹良
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2007 年 4 巻 1 号 p. 060-064

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抄録

症例は1日25本×50年間の喫煙歴のある67歳男性。15年前から糖尿病の治療歴あり。健診での胸部レントゲン写真異常と労作時呼吸困難のため来院。受診時に低酸素血症(room air SpO2 86%)を認め、胸部レントゲン写真では、両肺野全域にわたる斑状網状影、胸部computed tomography (CT)では気管支周囲の間質を中心としたびまん性の斑状網状影、すりガラス影を認めた。経気管支肺生検にてcellular NSIPに矛盾しない所見が認められ、総合的に非特異的間質性肺炎(NSIP)と診断し、副腎皮質ステロイドパルス療法を含む治療を行い、軽快退院に至った。

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© 2007 医療法人茜会・社会福祉法人暁会学術委員会
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