混合研究法
Online ISSN : 2436-8407
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質的研究の実践に対するアメリカ心理学会論文執筆基準のインパクト
能智 正博
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ジャーナル オープンアクセス

2024 年 3 巻 2 号 p. 304-316

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抄録

アメリカ心理学会(APA)の作業部会が2018年に発表した質的研究の論文執筆基準(質‐JARS)は、APAの論文作成マニュアル第7版に記載されるなど、よりよい研究論文を書こうとする際の指針として、混合研究法の研究者の間でもよく知られるようになってきた。本稿は、研究論文をコミュニケーションの形であるとした上で、その観点から質‐JARSの全体像とその特徴を紹介し、解説を加えたものである。まずはこの基準が制定された経緯について説明した上で、基準が前提とする質的研究の定義、および量的研究と対比した際の対等な位置づけについて述べる。次いで質‐JARSの全体構成と、これまでの基準とは異なる「方法論的整合性」の概念についてその意味とそれを論文のなかで示す方法について述べ、また、反省性の指標についても解説する。最後に、APAの論文執筆基準が質的研究の実践に対してもつ貢献だけではなく、量的研究と対等に位置づけることの陥穽についても考察する。

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© 2024 日本混合研究法学会

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