自律神経
Online ISSN : 2434-7035
Print ISSN : 0288-9250
教育講演
触刺激による循環機能変化とその自律神経機序―ヒトと動物での検討―
黒澤 美枝子半田 直子
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2022 年 59 巻 1 号 p. 16-22

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抄録

触刺激時の循環反応について動物とヒトにおける研究を紹介した.麻酔下並びに意識下の動物,意識下のヒトにおいて触刺激はいずれも動脈圧と心拍数を低下させた.背部皮膚への触刺激時の心拍数低下は麻酔下動物,意識下ヒトともに交感神経活動低下と副交感神経活動上昇によるものであった.ヒトでは温熱+触刺激は触単独刺激時の心拍数反応を延長させたが,麻酔下の動物では温熱刺激の効果は認められなかった.温熱+触刺激は触刺激単独の場合より心地よさのスコアが高かったことより,温熱刺激は主に情動に影響を与えることにより心臓支配の自律神経に影響を与える可能性が示唆された.

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© 2022 日本自律神経学会
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