The Journal of Antibiotics, Series B
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Lincomycinの抗菌作用
五島 瑳智子桑原 章吾
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1965 年 18 巻 2 号 p. 47-49

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抄録

Lincomycinは,Streptomyces lincolnensisの産生する抗生物質で, グラム陽性菌に対して抗菌作用を示し, 特にMicrococcus, Diplococcus, Streptococcusに対しては抗菌力が強く, グラム陰性菌, および腸球菌には効果を示さない。また, 病巣から分離した耐性ブドウ球菌にも有効で, Penicillin, Erythromycin, Novobiocin, Tetracycline, Chloramphenicol, Streptomycin, Neomycinなどとの交叉耐性はないといわれている1)。
我々は, Lincomycin (LCM) に対する一般細菌の感受性, とくに最近病巣から分離したブドウ球菌に対する抗菌作用をしらべ, 他薬剤の感受性と比較した。また, LCM disc (2mg/disc, 5mg/disc) の使用も試みたので, その成績を報告する。

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