The Journal of Antibiotics, Series B
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Lincomycinにかんする研究
上田 泰松本 文夫中村 昇斎藤 篤野田 一雄西田 芳治
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1965 年 18 巻 2 号 p. 85-88

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抄録

Lincomycinは,Streptomyces lincolnensisの培養濾液から分離され, 主としてグラム陽性菌に作用する抗生物質である。本剤の構造式はC18H34H2O6S・HCl, H2Oとされ, Macrolide系抗生剤と類似の抗菌スペクトルを示している。
他の諸抗生剤との間に交叉耐性はなく,in vitroの耐性発現もかなり緩徐であるといわれている。
以下, われわれはLincomycin (LCM) に対するブドウ球菌, 肺炎球菌の感受性, 血中濃度, 臓器内濃度などを検討し, 臨床的には内科系諸感染症に使用したので, これら成績の概要を記述する。

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