The Journal of Antibiotics, Series B
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開腹術後創感染の原因菌と抗生剤感受性について
志村 秀彦中山 啓久場 健司田村 裕道陳 郁芳渡辺 浩一郎
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1967 年 20 巻 2 号 p. 156-157

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抄録
開腹術後の手術創が第1期癒合をするかどうかは, 患者はもちろん, 外科医にとつて最大の関心事である。最近, 各種抗生剤の発見に伴ない, 耐性菌の問題がクローズアップされ, 実際, 術創感染頻度の増加および感染創の治癒遷延が実地医家の悩みの種となつている。この傾向は, 都会および大病院において著るしく, 抗生物質の使用上, 大いに反省を要する問題でもある。
我々は過去1年間 (1965年4月1日~1966年3月31日) 教室において開腹手術をおこなつた例を材料として, 術創感染の頻度, 原因菌の種類およびその抗生剤感受性について検討を加えたので報告し, 今後の抗生剤使用上の参考としたい。
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© 公益財団法人日本感染症医薬品協会
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