1955 年 8 巻 2 号 p. 67-68
Candida albicansに対する各種抗生物質の作用については, これら抗生物質を含む培地中に成育した被験菌の菌数, Total-N, 酸素吸収測定等の結果から, ある濃度に於ける菌の成長促進作用が報告されている。
さきに伝研細谷博士等により, Streptomyces hachijoensisから分離された新抗生物質Trichomycin (以下Tmと略す) は抗酵母作用があるところから, Candida albicansを試験菌として比濁検定法がおこなわれているが, Tmとその他の抗生物質が同時に存在する培地中に於けるC. albicansの成育を比濁法により研究した。