1968 年 21 巻 4 号 p. 183-187
本論文の要旨は, 昭和42年12月2日, 広島で開催された日本化学療法学会第10回西日本支部総会において報告した。
Macrolide系抗生物質とChloramphenicolとの複合剤としては, すでにOleandomycinとChloramphenicol, またはLeucomycinとChloramphenicolの組合わせが報告され, 治療に導入されている。
今回, 私どもは, Spiramycin (SPM) およびAcetylspiramycin (AC-SPM) の細菌学的研究の一環として, 同じくMacrolide系抗生物質であるこれら抗生物質とChloramphenicol (CP) との2, 3の組合わせによる併用効果について, 各方面から検討したので, その成績について報告する。