The Japanese Journal of Antibiotics
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溶連菌感染症, 特に猩紅熱に対するPenimepicyclineの治療効果について
中島 邦夫谷垣 利幸保井 英憲中村 峰三
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1969 年 22 巻 1 号 p. 52-54

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抄録

Penimepicycline (Hydrocycline) 1)は, Phenoxymethyl penicillin (PC-V) と4'-(β-Hydroxyethyl)-diethylendiaminomethyl tetracyclineが, それぞれ1モルづつ酸・塩基結合した抗生物質である2, 3)。
その特性としては, 水にきわめてよく溶解し (1.0g/0.7ml), 筋肉内注射と経口投与の両者が可能であり, 高い血中濃度が長時間持続するといわれている。その抗菌スペクトラムは広域性であり, 特にPemicillin耐性ブドウ球菌に対して顕著な効果を示すとされているが, 今回は溶連菌感染症の1つである狸紅熱に対して投与し, 著明な効果を得たので, その成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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