The Japanese Journal of Antibiotics
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筋注用懸濁Ampicillin (HI-63) の尿路感染症に対する使用経験
熊沢 浄一中牟田 誠一百瀬 俊郎
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1973 年 26 巻 3 号 p. 290-293

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抄録

抗菌スペクトルが球菌系に限定されていたPenicillin剤の新誘導体として, グラム陰性桿菌系にまで抗菌活性を示すAmpicillin (AB-PC) が開発されて, すでにかなりの年月を経た。
AB-PCが尿路感染症を含め, 各種感染症に有効であることは, すでに広くみとめられており, 最近わが国における使用頻度は, きわめて高くなつている。
今回, 東洋醸造株式会社で, AB-PCの筋注用懸濁剤 (HI-63) が開発され, われわれもその提供を受けたので, 各種の尿路感染症に使用してみた。本剤についての一応の価値判断を下しえたと思うので, ここに報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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