1973 年 26 巻 3 号 p. 284-289
Broad-spectrum penicillinとして, Aminobenzyl penicillin (Ampicillin) が臨床に登場して以来, すでに10年近い歳月を経過したが, 今日, 本剤は全くRoutineに投与される主要抗生物質としての地位を確立したといえる。
そこで, われわれはAmpicillinの臨床評価を改めて考える目的で, 最近における臨床分離菌の耐性分布の概況を観察し, 東洋醸造研究所で新しく開発したAmpicillin Sol1) の体内濃度および臨床成績を検討したので, 報告する。