The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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ラットの炎症Pouch内感染実験系とセファロスポリン類の効果
村川 武雄西田 実
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1973 年 26 巻 5 号 p. 449-453

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抄録

In vivoにおける抗生物質の治療効果は, 主としてマウスの全身感染症の治療成績によつて評価されている。しかし, 抗生物質の生体内濃度は, 動物種によつて異なり, 抗生物質のin vivo効果を1種の感染実験系だけで評価するのは望ましくない。さきにわれわれは, クロトン油によつて作成したラットの無菌炎症Pouch浸出液中への抗生物質の移行性について報告したが1), 今回このPouch内に菌を接種して1種の局所感染系を確立し, これに対する2, 3のセファロスポリン誘導体の効果を検討した。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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