The Japanese Journal of Antibiotics
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Cephapirinのin vitroおよびin vivoにおける抗菌活性について
三橋 進柳沼 慧小野 英男倉茂 達徳
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1974 年 27 巻 2 号 p. 152-156

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抄録

Cephapirinは, 米国ブリストル・ラボラトリーズ研究所で合成された新らしいセファロスポリン系抗生物質である。セファロスポリン系抗生物質は, ブドウ球菌に対して強い抗菌活性を示すが, 一般に, 変形菌や緑膿菌などのグラム陰性桿菌に対しては, その抗菌活性は低い。セファロスポリン系抗生剤の作用機作は, ペニシリンと同じく細胞壁合成阻害であるとされている。耐性機作もベニシリンと同じで, β-ラクタマー-tiによる薬剤の分解が明らかにされている。
今回, われわれは, 本剤について, 他のセファロスポリン系抗生物質であるセファロリジン, セファロチγおよびセファレキシンを比較薬剤として, in vitroおよびin vivoにおける抗菌活性およびβ-ラクターマーゼに対する安定性を検討したので, 報告する。

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