1974 年 27 巻 2 号 p. 69-72
Rifampicin (以下RFPと略す) は, 1957年Streptomyces mediterraneiから分離された抗生物質Rifamycinの誘導体であり, その特徴として, 消化管からよく吸収され, 結核菌, グラム陽性菌に高い抗菌力をもつ。本剤は, すでに抗結核剤として, また肺結核に混合した呼吸器感染症に使用されているが, 今回我々はE.coliおよびKtebsiellaを検出した尿路感染症と, 胆道感染症の, 計13例にRifampicin (Ciba) を使用し, 臨床効果の検討とともに, 基礎的検討を加えたので, ここに報告する。