The Japanese Journal of Antibiotics
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油性ブレオマイシンの急性毒性に関する研究
田中 建志山賀 哲男一町田 裕子吉岡 修松田 明
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1976 年 29 巻 10 号 p. 894-899,901

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抄録

ブレオマイシンは従来から急性毒性が低く, 正常組織に対する影響が少ないために筋注のできる制癌剤として知られている。
最近では, 製剤学的な特徴を最大限に発揮させるような投与法が新らたに闘発されつっある。われわれは, このうち硫酸ブレオマイシン油性注射液 (以下油性BLMと略す) に着目し, そのDioavailabilityの特徴が局注での局所組織内滞留性, および筋注での血中濃度, リンパ管内濃度の持続性の可能性を考慮し, 臨床応用に際してその安全性を保証するため動物による急性毒性試験を実施した。実験はマウスとラヅトの皮下投与における急性毒性(LD50), 筋肉内投与および腹腔内投与における急性毒性についてそれぞれ検討した。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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