The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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臨床材料から分離された肺炎球菌の抗生物質感受性
小栗 豊子小酒井 望
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1977 年 30 巻 2 号 p. 133-138

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抄録

近年, 臨床材料からの肺炎球菌の検出率は低下したといわれているが, 本菌種の呼吸器感染症, 髄膜炎をはじめ, 中耳炎, 副鼻腔炎, 結膜炎, 涙のう炎などの起炎菌としての重要度は不変である1, 2) 。肺炎球菌は現在, ペニシリン剤およびセファロスポリン剤耐性株はほとんどないといわれているが8), 本菌種の多数株についての薬剤感受性の報告は, 依然として少ない。菌株の長期保存が困離なことも, この原因の1つといえよう。そこで私共は, 肺炎球菌の最近分離株112株について各種抗生物質感受性を測定し, 一部の薬剤については, 以前に報告した成績と比較して薬剤感受性の推移を検討した。

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