The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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小児におけるCephalothin静脈内投与法の検討
心カテ検査時の血中濃度について
砂川 慶介原 典良南里 清一郎宮崎 勇郡 建男小佐野 満市橋 保雄
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1977 年 30 巻 6 号 p. 459-464

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抄録

重症感染症の治療にさいして, 抗生物質の選択は重要な問題であり, 加えてその抗生物質の投与量をできるだけ少なく, また有効に使用すべきことが注目され, 抗生物質の血中濃度を, 目標とする, 菌のMICの数倍以上のかなり大量にして, これを, 1~2時間は持続させるという考え方になつた。この考え方から, 抗生物質1~2時間点滴静注法が検討され, 応用されつつあるが, 小児科の領域では, まだ, 血中濃度およびその持続時間の報告は少ないようである。
我々は, 比較的毒性が低く, かつ広域スペクトラムをもつ抗生物質として現在広く利用されているセファロシン(以下CETと略す)を選び, この薬剤の血中濃度および持続時間を測定し, 検討をおこなつたので, ここに報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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