The Japanese Journal of Antibiotics
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Leucomycin点滴静注による小児肺Mycoplasma皐治療に関する2, 3の検討
中沢 進佐藤 肇藤井 尚道小島 碩哉新納 憲司平間 裕一近岡 秀次郎岡 秀
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1978 年 31 巻 2 号 p. 99-107

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抄録

Leucomycin (以下LM) は, 静脈内投与によつて, マウスの成績かiらではあるが血中濃度に近い値までによく肺に移行すること (Table1), また, 急性呼吸器感染症の多くが本剤のOne shot静注によく反応し, 臨床効果のみられることについては, すでに報告してきた1) 。肺Mycoplasmaは, LMに対して非常に感性 (MIC 0.064μg/ml) であることが報告されているが2), LMの静注による肺Mycoplasma症の治療成績の報告はみられない。
今回, 私等は小児肺Mycoplasma症を対象とし, LMの点滴静注による臨床的検討をおこない一連の成果を得ることができたので, 以下今日までの概況について報告したいと思う。

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