The Japanese Journal of Antibiotics
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泌尿器科領域における慢性膀胱炎に対するAmpicillinとDicloxacillin合剤 (Combipenix) の臨床的検討
藤村 宣夫湯浅 正明上間 健造
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1978 年 31 巻 5 号 p. 269-273

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抄録
Combipenixは, 1カプセル中にAmpicillin (AB-PC) 125mg (力価) とDicloxacillin (MDI-PC) 62.5mg (力価) を含有する合剤で, AB-PCのβ-Lactamaseによる不活性化をMDI-PCのβ-Lactamase阻害作用で補うことによつて抗菌スペクトラムの拡大と両剤の協力作用による抗菌力の増大を期待し, AB-PC耐性ブドウ球菌およびある種のAB-PC耐性グラム陰性桿菌に対する有効性を発揮しうる広域性複合抗生物質である。
このたび, われわれは, 本剤を慢性膀胱炎患者に使用し, 臨床効果を検討したので, その成績を報告する。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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