The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるPC-904の基礎的ならびに臨床的検討
長 和彦滝本 昌俊吉岡 一南部 春生
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1978 年 31 巻 7 号 p. 359-362

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抄録

今日, 臨床的に用いられる合成ペニシリンは, グラム陰性桿菌に有効な広スペクトル性のものであつても, Klebsiellaや緑膿菌に対しては, 抑制濃度が高く, これらの菌種に対してMICの低い合成ペニシリンの出現が望まれていた。ところが, 最近合成されたPC-904は, Klebsiella pneumoniaeに対するMICは0.39~3.13μg/ml, Pseudomonas aeruginosaに対しては0.2~3.13μg/mlと, 辱いずれも著るしく低く, これは従来の合成ペニシリンにはみられない特徴と思われる。しかし反面, 蛋白結合率が高いことなど, 今後に検討しなければならない点もある1)。
この論文の目的は, 私たちがおこなつた薬物動態, および臨床投与の結果に分析を加え, この合成ペニシリンの評価に資することである。

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